弊社は1947年（昭和22年）7月に、ここ尼崎市阪急塚口駅前の地で初代堀部松太郎 （ほりべまつたろう）が「有限会社堀部運送店」として事業を始めました。

戦後の物や金が無い時代に初代堀部松太郎は、自分の親の借金をどうすれば、早く返せるのか、その一心で、家族（子供６人）と共に従業員5名から仕事を開始いたしました。当時は馬にリヤカーを引かせ、近隣の荷物を大阪に運搬しながら、その帰りの荷物として、材木を購入し、それを自宅兼事務所の再建に利用したと聞いています。

しかし、当初は何から何まで思うに任せず、売り上げもなかなか伸びませんでした。 以前に自分が勤めていた三和銀行にお金を借りに行っても断られ、とうとう4年後には税金が払いきれなくなり、一時会社を閉鎖したと言う当時の記録がありました。

そんな時代に、当時から今も引き続きお世話になっております、中島董商店様（現キユーピー株式会社様）とのお付き合いを始めとして、阪急百貨店様（現株式会社阪急阪神百貨店様）とは東宝株式会社様の松岡家との関係を頼り、配送の仕事をさせてもらえる様になり、仕事が徐々に増えていきました。

その後本格的な商いをするに当たって阪急塚口駅に隣接する土地が手狭になったため、地元の尼崎信用金庫や地元企業の皆様のご協力を得て、本格的に株式会社組織と致しました。昭和28年には堀部運送株式会社として2代目堀部健一が当時25歳から代表取締役に就任して徐々に得意先を増やしながら現在の堀部運送株式会社の基礎を作りました。

その歴史を振り返り今ここで思う事は、やはり出発当初のわが社の基本理念である「安心して任せてもらえる会社」として長年努力を続けてきたこと、そしてその精神を長らく支えて頂きましたのは皆さまのお陰と感謝しております。

これからも基本を忘れることなく「100年企業」をめざし、更に精進を続けてまいりたいと思いますので、何卒ご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

2023年10月吉日
堀部運送株式会社
代表取締役会長　堀部雅夫